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【フィリピンウオッチ特集-第2弾】 戦車に触発された、“MAKINA(マキナ)”の最新モデル

以前、記事で紹介して大きな反響を呼んだフィリピンの注目ブランド、“MAKINA(マキナ)”。時計好きの琴線に触れる、魅力的なデザインを備えた新作コレクション、“ラウム1”の詳細をどこよりも早くお届け!

戦車を思わせる造形が目を引く最新コレクション、“ラウム1”

ここ数年、日本の時計市場ではブームと呼べるような新しいトレンドがあまり見られなかった。コロナの影響もあり、最近はさらにその傾向が強くなっており、レプリカ時計各社から登場する新作の多くは、よく言えば着ける人を選ばない、悪く言えば無難な、当たり障りのないものが多かった印象が強い。

 そんななか、逆に活発な動きを見せているのが、海外の独立系マイクロブランドだ。近年は、製造国内に止まらずにインターネットを通じて世界中のエンドユーザーに商品を供給できるようになったことから、ユニークなコンセプトやデザインをもった新興の時計ブランドがいくつも登場しているのだ。

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ウオッチライフニュースでは、これまでもそんな海外の未上陸ブランドをクローズアップしてきたが、数ある時計ブランドのなかでも、特に大きな反響を得たのが、フィリピンの時計界を牽引する実力派ブランド、“MAKINA(マキナ)”である。幼い頃から時計に興味を持ち、10代の頃には時計のコレクションを始めたという愛好家ダニーロ・ヴィラヌエバが2016年に立ち上げた家族経営の時計ブランドなのだが、10万円を切る手頃な価格帯で、実に魅力的な時計を製作している。

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“マキナ”の品質に対するこだわりを実感できるのが外装パーツの仕上がりだ。ケース、リューズ、文字盤、針からベルトまで、時計に使用される主なパーツは、ゼロから独自に設計、製造したものを採用。本拠地であるフィリピンのマニラに加えて、香港でも時計の製造を行なっているが、企画立案、デザイン、組み立て、品質管理は、主にフィリピンで行うことで、手頃な価格ながら品質の高い時計を生み出している。

 また、最大でも500本ほどと少量生産にこだわっているのも同社の特徴。大量生産を行うと、どうしても幅広いユーザーに受け入れられるありきたりな時計になる傾向が強いが、製造数を絞ることで、独創的なコンセプト、デザインの時計を生み出している。何を隠そう、筆者が特に魅力を感じているのも、この独創的なデザインである。

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上に掲載したのは代表コレクションの“ウリエル”と“メフィスト”だが、“マキナ”の時計に共通しているのが、スイスとも、日本とも、香港系のブランドとも異なる、オリジナリティを確立しているという点。しかも、日常でも着けやすいオーセンティックな雰囲気を保ちつつ、なおかつ個性を備えているのが大きな魅力といえるだろう。

 今回紹介する“ラウム1”は、そんな“MAKINA(マキナ)”から発表された最新コレクションだ。“戦車”をモチーフにしたという、良い意味での無骨さを備えたケースが特徴となっており、これまでの“MAKINA(マキナ)”のコレクションのなかでは、最も男性的な雰囲気を備えた仕上がりとなっている。日本未上陸ブランドのため、日本で実機を見ることは難しいが、気になった人はぜひ、公式サイトをチェックしてみよう。