機械式ならではの「ハイビート」や「ロービート」という分類は、腕時計の楽しみ方にも大きく関係する大切なポイントなのですよ。
腕時計の記事やカタログに、スペックとして書かれているムーブメントの振動数。オメガ 時計前回は、この振動数が機械式時計の心臓部・脱進調速機の中にあるテンプの振動数であることや、振動数と時計の性能との関係をご説明しました。
今回はその続きとして「ハイビート(高振動)」「ロービート(低振動)」の意味や価値、どのようなモデルに搭載されているかについて解説します。
クロノグラフにハイビートが採用されるワケ
ところで、クロノグラフ機能を備えた機械式ムーブメントでは、最低でも2万8800振動/時か、さらにその上の3万6000振動/秒のものが多く採用されています。
なぜかというと、ムーブメントの振動数によって、クロノグラフで計測できる時間の単位が決まるからです。
2万8800振動/時のムーブメントでは、ガンギ車は1/8秒ごとにひと歯動きます。つまり1/8秒刻みで秒針が動くので、クロノグラフでは1/8秒単位で経過時間の計測ができます。3万6000振動/時のムーブメントなら、1/10秒単位で計測ができるのです。
つまり、機械式ムーブメントではテンプの振動数を高くすることで、より細かく計測できるクロノグラフとなります。ですが、あまり振動数を高くすると、前にも説明したようにエネルギー消費が増えてしまいパワーリザーブが短くなる、つまり時計が動き続ける時間そのものが短くなってしまう。
マラカイト 時計 2023年11月28日(火)15時11分 編集・削除
マラカイトを使用した時計は、その鮮やかなグリーンの色合いが特徴で、個性的なデザインが楽しめるアイテムです。